カゴメは野菜とトマトの一貫バリューチェーンを強みとする食品メーカーです。2025年12月期の売上収益は2,943億円、平均年間給与は904万円でした(カゴメ有価証券報告書)。本記事では事業内容と業績、強みと弱み、求める人材像、選考フロー、志望動機の作り方を国家資格キャリアコンサルタント監修で解説します。
この記事でわかること
1. カゴメの事業・業績・ビジョン(最新数値)
2. 競合5社と比べた強み・弱み
3. ES・SPI・面接の選考対策と志望動機の作り方
カゴメはどんな会社?事業内容と最新業績を3分で把握
カゴメは1899年創業、トマトケチャップや「野菜生活100」を主力とする東証プライム上場(証券コード2811)の総合食品メーカーです。
カゴメの事業は「国内加工食品」「国際」「国内農」の3領域で構成されます。中核は飲料・調味料を扱う国内加工食品事業で、グループ売上の大半を占めます。国際事業はトマトペーストなど一次加工品の海外BtoB供給、国内農事業は生鮮トマトや農業資源を担います。
最大の特徴は、種子の開発から栽培・加工・販売までを自社で手がける「農から食への一貫バリューチェーン」です。単なる加工食品メーカーではなく、農業を起点に価値を生む構造が他社にない独自性を生んでいます。
会社概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容(2026年6月時点) |
|---|---|
| 正式名称 | カゴメ株式会社(KAGOME CO.,LTD.) |
| 本社所在地 | 愛知県名古屋市中区錦3-14-15 |
| 創業/設立 | 1899年/1949年 |
| 上場市場・証券コード | 東証プライム・名証プレミア/2811 |
| 資本金 | 199億8,500万円 |
| 従業員数 | 連結3,253人(2025年12月期) |
| 平均年間給与 | 904万円(2025年12月期) |
業績は2025年12月期で売上収益2,943億円、事業利益226億円、当期純利益148億円でした。前期比では減収減益ですが、これは記録的好業績だった2024年からの反動と、国際事業のトマトペースト市況下落・海外製造トラブルが主因です。2026年以降は中期経営計画「Kagome Group Plan 2028」で、2028年に売上収益3,250億円・事業利益270億円・ROE9%以上を目標に掲げています(カゴメ2025年12月期決算)。
就活生がまず押さえるべきは、カゴメが2025年に長期ビジョンを刷新した点です。10年以上掲げた「トマトの会社から、野菜の会社に。」を発展させ、新ビジョン「農から食にわたる技術革新をリードし、自然の可能性を共に拓く会社へ(2035ビジョン)」を策定しました。重点社会課題は「健康寿命の延伸」「農業振興・地方創生」「持続可能な地球環境」の3つです。
カゴメの働き方・待遇データ(有価証券報告書ベース)
金融庁EDINETの有価証券報告書(2025-12-31)に基づく一次情報データです。年収・働き方の客観指標として企業研究に活用してください。
| 項目 | カゴメ |
|---|---|
| 平均年間給与 | 904万円 |
| 従業員数(連結) | 3,253名 |
| 平均年齢 | 42.4歳 |
| 平均勤続年数 | 18年 |
| 男性育児休業取得率 | 79.3% |
| 女性管理職比率 | 12% |
| 男女賃金格差 | 女性は男性の67.6% |
平均勤続年数18年・男性育休取得率の高さは定着しやすく働き方を整えやすい環境を示します。面接や志望動機で「長く貢献したい」を語る際の裏づけにも使えます。
カゴメの強みと弱みは?競合5社と比べてわかる独自性
カゴメの強みは「野菜・トマト特化の一貫バリューチェーンとブランド力」、弱みは「国際事業の市況変動リスク」です。
強みは3点に整理できます。第一に、種子から販売までの垂直統合による品質と供給の競争優位です。第二に、複数カテゴリで国内首位のブランド力で、野菜果実ミックスジュースで約65%、トマトジュースで約60%、トマトケチャップで約45%のシェアを持ちます(カゴメ公表データ)。第三に、野菜の栄養研究と健康価値の発信力です。
弱みとリスクも理解しておきましょう。最大の課題は国際事業の市況・為替変動リスクで、2025年の減益はトマトペースト相場下落が主因でした。海外製造拠点のオペレーションリスクや、国内野菜飲料市場の成熟も論点になります。
競合と比べると、カゴメの立ち位置がより明確になります。味の素やキッコーマンが調味料と海外で大規模に展開するのに対し、カゴメは「トマト・野菜への一点突破」で独自性を築いています。
| 企業 | 売上規模(目安) | 主力・首位カテゴリ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| カゴメ | 約2,940億円 | トマト加工・野菜飲料 | 農起点の一貫バリューチェーン |
| 味の素 | 約1兆1,500億円 | うま味調味料 | 研究開発投資と海外比率が高い |
| キッコーマン | 約5,160億円 | 醤油 | 海外醤油で高収益 |
| 伊藤園 | 約4,730億円 | 緑茶飲料 | 飲料特化で「野菜」のカゴメと住み分け |
| ハウス食品G | 約2,530億円 | カレールウ | 家庭用調理食品に強み |
規模では大手に劣りますが、個人株主数やファンコミュニティ「&KAGOME」の強さは突出しています。「ブランドが好き」で終わらず、この事業構造の独自性まで語れるかが企業研究の深さを分けます。
カゴメが求める人材像とは?評価される3つの資質
カゴメが求めるのは「自分なりに貢献したいと主体的に動ける人」です。採用メッセージでは「なんでもやってみたい、自分なりに貢献したいと思ってくれる人」「個性が光るチームカゴメ」を歓迎すると明言しています。
評価される資質は3つに整理できます。
第一に「キャリア自律」です。カゴメは人事制度改革で知られ、社員一人ひとりが自らキャリアを描く文化を重視します。受け身ではなく、自分で目標を立てて動いた経験が評価されます。
第二にバリュー「探究・先進・協創」との一致です。物事を深く探究し、新しい挑戦を恐れず、周囲と協力して価値を生む姿勢が、志望動機やガクチカと接続できると強い説得力になります。
第三に「社会課題への当事者意識」です。健康寿命の延伸や農業振興など、カゴメが掲げる社会課題に自分の経験や価値観を結びつけられる人が好まれます。面接では「自分を偽らず、ありのままを出せているか」が重視される点も押さえましょう。
カゴメの選考フローは?ES・Webテスト・面接の対策
カゴメの選考はES→適性検査→複数回の面接という流れで、WebテストはSPIが課されます。
選考フローは「エントリー→ES提出・選考→適性検査(SPI)→1次面接→グループワーク→人事部長面談→最終面談→内定」が基本です(選考体験談ベース、年度で変動あり)。各段階の対策を順に見ます。
カゴメの選考スケジュール早見表
年度・職種で前後しますが、全体像をつかむ目安として活用してください(最新は採用要項を確認)。
| 時期 | 選考ステップ | やっておく準備 |
|---|---|---|
| 〜2月 | プレエントリー・インターン | 企業研究・ES素材集め |
| 3月〜 | 本エントリー・ES提出 | 100〜200字設問+自己紹介PDF作成 |
| 3〜4月 | 適性検査(SPI) | SPI対策本を反復・非言語を重点 |
| 4月〜 | 1次面接・グループワーク | ES深掘りの想定問答・GWテーマ練習 |
| 5月〜 | 人事部長面談・最終面談 | 志望動機の一貫性確認・逆質問準備 |
| 6月〜 | 内定 | — |
ES対策
カゴメのESは設問が深く、26卒では「これまでの人生で学んだことを生かし、カゴメでどんな価値を創造したいか(100〜200字)」「あなたはどのような人ですか」などが出題されました。自己紹介PDFの提出を求められる点も特徴です。ビジョンやバリューと自分の経験を結びつけて書きましょう。
Webテスト対策
適性検査はSPI(言語・非言語・性格)で、所要時間は計約1時間です。難易度は標準的なため、SPI対策本を反復し、非言語の頻出パターンを取りこぼさないことが通過の鍵です。
面接対策
面接はESに沿った深掘りが中心で、グループワークでは「食品企業の営業に求められる役割」などのテーマが出されます。重視されるのは「ありのままを出せているか」です。作り込んだ回答よりも、自分の言葉で一貫性を保つことが評価されます。
面接の頻出質問と逆質問例
カゴメの面接は「ESに沿った深掘り」と「ありのままの一貫性」が軸です。次の質問に自分の言葉で答えられるよう準備しましょう。
頻出質問
- 学生時代に最も力を入れたことと、そこで学んだこと
- カゴメでどんな価値を創造したいか(ES設問の深掘り)
- あなたはどんな人か/周囲からどう見られているか
- なぜ食品メーカーか、なぜカゴメか(他社比較)
- 自ら動いて成果を出した経験(キャリア自律の社風フィット)
- 挫折経験とその乗り越え方
逆質問例
- 若手のうちから挑戦できた具体的な仕事の事例を教えてください
- 種子から販売まで一貫して担う強みは、現場の仕事でどう活きていますか
- 入社後に活躍している方に共通する姿勢はありますか
- 海外事業や新規事業に関わるには、どんなキャリアの広げ方がありますか
初任給は2026年採用で大卒261,500円、修士了274,000円、博士了300,320円です(カゴメ採用要項)。年間休日は123日、勤務地は愛知・東京を中心に全国および海外です。
カゴメの志望動機はどう書く?差別化できる4つの切り口
カゴメの志望動機は「ブランド愛」で止めず、事業の独自性や社会課題と接続すると差別化できます。
評価されやすい切り口は次の4つです。順に当てはめると、説得力のある志望動機を構成できます。
- 一貫バリューチェーンへの共感。種子から販売まで自社で担う独自性に触れ、「なぜ他の食品メーカーでなくカゴメか」に答えます。
- 健康・野菜不足という社会課題の解決。「健康寿命の延伸」「野菜摂取推進」に自分の経験を結びつけ、当事者意識を示します。
- 2035ビジョンと成長領域への貢献。国際事業や環境負荷の低いトマトビジネスなど、将来の挑戦に自分がどう関わりたいかを語ります。
- キャリア自律の社風とのフィット。「なんでもやってみたい」文化に、自ら動いた具体的経験を重ねます。
避けたいのは「ケチャップが好き」「野菜生活100を飲んでいる」で完結する志望動機です。商品愛は入り口として有効ですが、そこからビジョン・課題解決・事業構造へ踏み込めるかで、企業研究の深さが採用担当に伝わります。
志望動機の例文2本(コピペ可・各約200字)
太字の体験部分を自分のエピソードに差し替えれば、そのまま使えます。
例文1:一貫バリューチェーン × 営業職
私は農から食までを一貫して手がけるカゴメだからこそ生み出せる価値に魅力を感じ、志望します。学園祭で地元農家と協力し、規格外野菜を使ったメニューを企画した経験から、生産から消費までを設計する難しさと面白さを知りました。種子開発から販売までを自社で担うカゴメであれば、畑の現場と消費者をつなぐ仕事に挑戦できると考えています。入社後は営業として産地の価値を顧客に翻訳し、野菜の新たな需要を生み出す存在になりたいです。
例文2:健康・野菜不足の社会課題 × 原体験
「日本の野菜不足を解決し、健康寿命を延ばす」というカゴメのビジョンに強く共感し、志望します。祖父が生活習慣病を患い、食生活の大切さを痛感した経験から、誰もが手軽に野菜を摂れる仕組みづくりに関わりたいと考えるようになりました。野菜摂取の推進を事業の中心に据えるカゴメであれば、商品を通じて社会課題の解決に直接貢献できます。自ら動く社風のもとで、新しい野菜摂取の習慣を世の中に広げる挑戦をしたいです。
カゴメ企業研究 提出前チェックリスト
ES提出・面接の前に、以下が満たせているか確認しましょう。
- ☐ 「なぜ食品業界か→なぜカゴメか」を他社比較で説明できる
- ☐ 一貫バリューチェーンの独自性を自分の言葉で語れる
- ☐ 健康・野菜不足の社会課題と自分の経験を接続している
- ☐ 2035ビジョン・成長領域に自分の貢献を紐づけている
- ☐ 「自ら動いた」具体的エピソードを用意した
- ☐ ESは設問字数(100〜200字)に収め、自己紹介PDFも準備した
- ☐ SPI(言語・非言語・性格)を一通り対策した
- ☐ 面接の逆質問を3つ以上用意した
- ☐ 商品愛だけで終わらず、事業構造・ビジョンに踏み込んでいる
カゴメの企業研究でよくある質問
まとめ:カゴメ企業研究は「農から食への一貫バリューチェーン」を軸に
カゴメの企業研究は、農から食までを自社で担う一貫バリューチェーンという独自性を軸に据えると深まります。2025年12月期の売上は2,943億円、平均年収904万円という規模感を押さえ、2035ビジョンと中期経営計画「Kagome Group Plan 2028」の方向性を理解しましょう。
選考はES・SPI・複数回面接で、いずれも「ありのままの一貫性」が重視されます。志望動機は商品愛で終わらせず、事業構造・社会課題・キャリア自律の社風と接続することが、検索でも面接でも評価される企業研究の到達点です。
参考・出典(一次情報)
監修:国家資格キャリアコンサルタント
最終更新日:2026年6月1日



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